現在のお仕事について教えてください。
現場作業者として働いています。公共汚水ますの新設工事の仕事もやりますが、普段は点検、補修の仕事が多いですね。下水管の中にカメラを通して異常がないかを確認したり、管のひび割れや破損を発見すれば、内側から補修をする工事を行います。大きい下水管の場合は、実際に中に入って異常がないか確認したり洗浄をしたりもします。
現場作業者椛澤 遼さん2010年 入社
現場作業者として働いています。公共汚水ますの新設工事の仕事もやりますが、普段は点検、補修の仕事が多いですね。下水管の中にカメラを通して異常がないかを確認したり、管のひび割れや破損を発見すれば、内側から補修をする工事を行います。大きい下水管の場合は、実際に中に入って異常がないか確認したり洗浄をしたりもします。
前職は、空港の手荷物検査の仕事をしていました。ハローワークの紹介に「下水道にカメラを通す」という作業の紹介があり、実際どんなものなのだろう?という興味から応募しました。実際働いてみると思ったより肉体労働でしたね。私は青森県出身なのですが、東京の夏は暑くて、屋外の作業は大変です。入社後は、まずは道具の名前を覚えるところから始まります。先輩から「あれ持ってきて!」と言われる時に道具を知らないと仕事になりませんから。
この仕事はひとりではできないので、チームワークは重要です。現場は小さい場所で4、5名、大きいところだと7、8名のチームを組みます。他業種の会社の方と一緒に工事を進めることもあります。作業の手順は、言葉で教えられるより見て覚えることのほうが多いと思います。頭でわかっていても実際にやってみないとわからないですからね。わからないところがあれば先輩に聞けばすぐに教えてくれるので、安心して作業に取り組めます。
多くはないですが、繁華街や学校の近くでは昼間に工事が出来ないので、夜や週末の工事になることもあります。夜間工事は夕方からの出勤です。また、下水管が破損したという場合には、休日でも緊急出動がかかる場合があります。雨の日は小雨程度だと作業を行うことはありますが、雨量が多くなると下水管の中の水量が増えてしまう場合があるので、工事が延期となることもあります。
目標は、「ひとつの現場を安心して任せられるような存在になりたい」ですね。マンホールを取り替える工事は苦手なので、もっと経験を積んで上達したいです。下水管の中で作業をする際、酸素濃度が低かったり、硫化水素のような有毒ガスが発生したりする場合があります。現場は常に危険と隣り合わせなので安全確保のための知識と危機管理の対策を身につけておかなければなりません。沢山の経験と知識、判断力を身につけて行きたいです。
最初に計画していた工程よりも早く工事が終わった時、難しかった現場をやりきったときは達成感があります。最初は肉体的にきついかもしれないけれど、仕事を覚えていけば体力は自然とついてきます。声を出すのが苦手でも、現場をこなすうちに自然と話しができるようになります。私は仕事に慣れるのが遅かったほうだと思いますが、先輩方がいろいろと教えてくれたので、何も心配することはありませんでした。